WEB SOUBUN

公開期間:2025年10月~2026年8月

静岡県高等学校総合文化祭「総合開会式」は、専門部の活動を紹介し相互の交流を深めるとともに、全国高等学校総合文化祭に出場・出品した生徒の発表を行い、高校生の文化活動の一層の活性化を図ることを目的として、毎年開催されています。

令和7年度は、9月6日(土)から7日(日)まで、グランシップを会場として開催しました。

県高総文祭「総合開会式」WEB SOUBUNでは、ステージ発表校の紹介、展示作品の画像や作者コメント等をWEB上で公開します。

静岡県教育委員会教育長あいさつ

静岡県教育委員会教育長
池上 重弘

令和7年度静岡県高等学校総合文化祭あいさつ

今年度も、静岡県高等学校総合文化祭が県内各地で開催されています。積み重ねた努力の成果を発揮し、自己の成長につなげる絶好の機会となります。

県高総文祭は、4月の百人一首部門の大会に始まり、来年2月までの約10か月にわたり様々な大会が開催されます。自分と向き合い、仲間と向き合い、活動に励む高校生の努力と熱意に敬意を表するとともに、日々生徒を指導されている先生方、支えてくださる御家族、地域の皆様方に感謝を申し上げます。

また、本日の総合開会式には、7月に香川県で開催された全国高等学校総合文化祭に出場した生徒が多数参加しております。全国の仲間と創造的な文化芸術活動を共有し、刺激を受けたことでしょう。本総合文化祭も、生徒相互の交流や親睦、技能の鑑賞を通して、静岡県の高校生がより大きく成長する機会になることを期待しています。

さて本県では、今年の3月に新たな教育大綱を策定し、「未来を切り拓く人材の育成と社会を生き抜く力を育む教育の実現」という基本理念を掲げました。この理念には、次世代を担う子どもたちが変化の激しい社会に適応し、自ら未来を創造できる能力とともに、社会で生きるための基盤となる「生き抜く力」を養うことが込められています。これからの時代は、単なる知識や技能だけではなく、多様な価値観や文化に触れながら、自分自身と他者との関わり方を深めることが求められます。そのため、静岡県は教育の根幹に「成長実感」と「夢の実現」を据え、その先にある理想像として「社会全体のウェルビーイング」の実現を目指しています。

このビジョン達成には、文化芸術活動が重要な役割を果たします。文化・芸術は、人間性や感性を豊かに育むだけでなく、自己表現や他者理解といったコミュニケーション能力も高めてくれるものです。特に高校時代に培った文化・芸術への技能や親しみ方は、その後の人生全体にわたり大きな財産となります。文化芸術活動によって得られる経験は、自信や創造性、協調性など、多様な資質・能力を育む土台となり、それが結果として個々人の幸福感や満足感につながると確信しています。

また県では、各分野の第一線で活躍されている文化活動の専門家を学校に派遣する「文化の匠」を実施するなど、高校生の皆さんが、興味を持って文化・芸術に接し、その可能性を開花させ、夢や希望を実現できるよう、支援して参ります。

結びに、県高総文祭に参加される皆さんが、ステージ発表、展示発表を通じて、県民の皆様と大きな感動を共有されることを期待しております。

静岡県高等学校文化連盟会長あいさつ

静岡県高等学校文化連盟会長
山田 正訓

令和7年度静岡県高等学校総合文化祭の開催によせて

静岡県高等学校総合文化祭は、県内の高等学校及び高等部を置く特別支援学校における芸術文化活動の振興と創作活動の活性化を目的として開催しています。

令和7年度の県高総文祭は、4月12日の百人一首専門部の開催を皮切りに、翌年2月初めまでの10か月以上にわたり、22の専門部による大会等が県内各地で展開されています。文化部の生徒にとって、発表・競技・展示そして交流の場として、年々その内容は充実し、発展を遂げてまいりました。未来を担う高校生たちが、日頃の活動で培った表現力や技能を発揮し、さまざまな人々と交流を深められる県高総文祭の存在は、非常に意義深いものと考えております。

さて、今年度の全国高等学校総合文化祭は、7月26日から31日にかけて香川県で開催されました。本県からは17部門に代表生徒が参加し、それぞれの専門部においてベストパフォーマンスを尽くし、静岡の名を全国に発信できたものと思います。

このたび、全国高総文祭(かがわ総文祭2025)に出場・出品した県代表団体・個人による発表の場として、ここグランシップにて9月6日から展示部門を、9月7日にはステージ部門の発表を行います。御来場の皆様には、高校生の感性や情熱、そして日々の努力の結晶をごゆっくりと御鑑賞いただければ幸いです。

芸術文化活動は、人々に楽しさや感動、精神的な安らぎ、そして生きる喜びをもたらし、人生を豊かにしてくれるものです。また、豊かな人間性を育み、創造性や感性を伸ばすとともに、新たなものの見方や考え方を身に付け、多様な他者との共感を通じて、相手を尊重し、共に生きる力を育てる重要な営みでもあります。

とりわけ高校時代は、こうした芸術文化活動に思い切り挑戦できる、かけがえのない時期です。夢中になって何かに打ち込む経験は、きっとその後の人生に大きな果実をもたらしてくれることでしょう。

結びに、日頃から熱心に御指導くださっている先生方をはじめ、生徒を励まし、温かく見守ってくださっている御家族の皆様、そして支えてくださる多くの関係者の皆様に、心から感謝申し上げます。